法人概要

新年のごあいさつ

あけましておめでとうございます。

 昨年、仙台市と仙台市障害者スポーツ協会主催の“第一回仙台市長杯仙台市ボッチャ大会”が開催されました。私が会長として設立した宮城県ボッチャ協会が協力団体として、ハートフル福祉募金が協賛団体として協力させて頂きました。
ボッチャ競技は2021年開催された「東京オリンピック・パラリンピック2020」を機に人気が高まり、小学校やスポーツ施設、地域でもボッチャを取り入れるイベントが見られます。ボッチャは障害のあるなし、老若男女に関わらずユニバーサルのスポーツとして楽しんでおります。
かかる状況を見て、私が福祉事業に身を置いたときに薫陶を受けた厚生省身体障害者専門官丸山一郎さんを思い出さずにはおれません。
丸山一郎さんは身体障害者福祉が黎明期を過ぎ発展期に入る1964年東京パラリンピックから身体障害者福祉に国際的視野に立って考え、絶えず身体障害者の立場に立ちつつリハビリテーションの専門家として改革に挑戦し続けた方です。
丸山一郎さんは腫瘍が見つかり療養中に第8回公益法人ヤマト福祉財団の小倉昌夫賞を受賞しました。授賞式の際、疲れで声が出ないのでご子息が代読での挨拶したものがありますので一部抜粋致します。

43 年前、パラリンピックでの衝撃
 約40年前の1964年、私の学生の時です。日本赤十字社の通訳ボランティアとして参加した「東京パラリンピック」では、日本の選手は、すべて病人か患者として扱われ、病院と収容施設から来ておりました。働いている人は誰一人としていませんでした。働けると思っている人もいませんでした。
一方、欧米の選手はすべてが普通の社会人で、かなり重い障害のある人でも、さまざまな職業につき、社会に参加していることがわかりました。
欧米からの参加者は、障がいのある人々を取り巻く日本の状況を、彼らの社会からみて少なくとも30年から50年は遅れていると言いました。
日本選手の解団式では、人間賛歌の素晴らしい世界大会に出られた喜びの反面、明日からまた全く希望のない生活に戻る事を想い、皆泣いていました。私は、彼我の社会的に大きなギャップと日本人の惨めな状況に愕然としたのです。
パラリンピックの選手達の就職支援をボランティアグループで取り組みながら、私は卒業論文で「障害者と生産性」をテーマにして、雇用されない障がいのある人々の働く状況を調べました。
箱根の傷痍軍人の授産場、東京・神奈川の数少ない授産施設での内職仕事では人々は暗い表情で働いていました。東京コロニーでは、国鉄払い下げの客車を区切って住み、病院の残飯を食べ、ベッドの上でガリ版印刷しながら職場を自分達の力で作ろうとしている、調一興さん達結核回復者の姿に特に衝撃を受けました。・・・・・・・・・・・ この丸山一郎さんの挨拶分を改めて目にして、東京オリンピック・パラリンピックが開催された1964年と50数年経った2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催とで障害を持つ人々の住まいや働く環境の違い、自立している姿や活躍に対して雲泥の差があり隔世の感がぬぐえません。
このことは障害のある人々が自立し生きがいのある社会を作ろうと丸山一郎さん始め多くの先人達が涙ぐましい努力の結果です。例えるならば川浚えを上流でしてくれたお蔭が下流の福祉の今日の姿ではないでしょうか。
ハートフル福祉募金も飲料メーカー様、自動販売機設置者様、ベンダー関連各社様のご理解とご協力を得て、より下流がきれいに(福祉が充実)なるように川浚えをしていく所存です。
今年は辰年です。陽の気が動いて万物が振動すると言われています。皆様の活力が旺盛になって成長し事業の繁栄とご多幸をお祈りし新年のご挨拶と致します。
 本年も宜しくお願いいたします。

令和6年元旦
認定 特定非営利活動法人 ハートフル福祉募金
理事長 佐藤 隆雄

福祉事業部 新年のご挨拶

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 福祉事業部の活動もお陰様で3年目となる令和5年は更に充実した活動ができました。障がいスポーツ支援を主軸とした活動も宮城県に留まらず福島や山形へと広がりました。

 聴覚障がいがある子どもたちへのデフサッカー教室は令和5年も活発に活動し、独立行政法人国立青少年教育振興機構子どもゆめ基金や赤い羽根共同募金の助成により年間約20 回の実施となりました。
継続する事により、子どもたちの夢も大きく膨らんでおります。
 今年度は福島での開催も実施し、福島県スポーツ振興課とのお繋がりにより、デフサッカー女子日本代表強化指定選手の発掘にまで結び付きました。地道な活動の中で、地域に潜在する障害者アスリートの活動拡大まで叶った事は今までの成果と実感しております。
 9月9.10日には東松島市で開催の「なないろの芸術祭」へ協働いたしました。震災復興の事業の中に共生社会を入れ込むことでの地域創生を図りました。こちらは宮城県NPO等の絆力を活かした震災復興支援事業にて実施しました。
 地域住民が震災復興事業に自然な形で参加できる事、また地外からの交流人口増加を図り仙台市住民の参加を促すこと等を総合的に検討し実施致しました。東松島市での今までの繋がりを具現化すべく実施した事業でありましたが、地域関係者からもご好評頂きました。
 12月2日には第3回デフスポーツフェスティバルin宮城を公益財団法人ノエビアグリーン財団様の助成により実施いたしました。今年度もまた募集開始あっという間に満員御礼となり期待値の高さを感じております。
 参加児童40名・全国のデフアスリート12 名(サッカー・フットサル・バスケットボール・ラグビー)・学生ボランティア5名(聴覚障害がある学生・福祉系学生・教育系学生)の他、県サッカー協会役員様、プロスポーツ監督様など昨年度に増して多くの方々にご参加頂き盛況となりました。
 福祉事業部の活動は令和6年3月末で終了となりますが、福祉事業につきましては継続してまいります。来年度令和6年4月から新な福祉事業を展開してまいりますので、引き続き何卒ご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。

令和6年元旦
認定 特定非営利活動法人 ハートフル福祉募金 福祉事業部
オフィサー 松原 利江子

経営理念

支援を必要とする人と社会をつなぐかけ橋となり、互恵の精神を社会に広げます。

法人概要

1.名称
認定 特定非営利活動法人ハートフル福祉募金
2.所在地
〒980-0014 宮城県仙台市青葉区本町 1-13-32 オーロラビル 408
TEL(フリーダイヤル) 0120-821-373 FAX 022-281-8232
3.設立
平成18年7月
4.役員
理事長佐藤 隆雄株式会社ジェ一・シー・アイ 顧問
専務理事髙橋 靖雄
理事小松 洋吉元東北福祉大学 教授
理事木村 一郎東北電力(株) 宮城支店副支店長
理事原田 英明バリエネット協同組合 顧問
理事天明 茂事業構想大学院大学 教授
理事大塲 陽子スカイ・ユニバーサルデザイン研究所 代表
理事安彦 滋夫(株)ABICO 代表取締役
理事高橋 信也(社福)太陽の丘福祉会 仙台ローズガーデン施設長
理事佐藤 太治(株)こうけん 理学療法士
理事熊谷 勇一仙台市障害者スポーツ協会理事長
監事平塚 喜一平塚喜一税理士事務所
顧問宍戸 實元河北新報社 専務取締役
顧問阿部 一彦社会福祉法人仙台市障害者福祉協会 会長
5.登記支部
東京支部、関西支部
6.支部(連絡所)
北海道支部 青森支部、秋田支部、岩手支部、山形支部、宮城支部
福島支部
栃木支部、茨城支部、群馬支部
新潟支部、長野支部
埼玉支部
静岡支部、岐阜支部
愛知支部、三重支部
石川支部、福井支部
京都支部、兵庫支部
奈良支部、和歌山支部
広島支部、岡山支部、山口支部、鳥取支部、島根支部
徳島支部、香川支部
7.事業
1)ハートフルベンダーによる募金活動
2)福祉団体等への寄付事業
3)授産施設などとの協同商品開発
4)福祉団体等への販売手段の提供
8.協賛企業
飲料メーカー各社、バリエネット協同組合
自動販売機製造メーカー

決算報告

令和4年度 決算報告書(2022年4月1日~2023年3月31日)
PDF/42KB

令和3年度 決算報告書(2021年4月1日~2022年3月31日)
PDF/40KB

令和2年度 決算報告書(2020年4月1日~2021年3月31日)
PDF/88KB

令和元年度 決算報告書(2019年4月1日~2020年3月31日)
PDF/84KB

平成30年度 決算報告書(平成30年4月1日~平成31年3月31日)
PDF/83KB

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