ハートフルベンダーとは

「ハートフルベンダー」は、誰でも気軽に募金ができる自動販売機です。 平成18年(2006年)、「いつでも簡単に募金ができる」ボランティアの仕組みとして、全国で初めて仙台市に設置されました。 購入したジュースのお釣りを募金する、あるいは財布に入っている100円玉を1枚入れて募金完了という簡単な仕組みです。 自動販売機なので24時間利用可能。 普段はボランティア活動をする機会がないという人も気軽に参加でき、設置するとCSR活動の推進になることから、設置協力先は全国に広がっています。

ハートフルベンダーは一見すると普通の自動販売機ですが、硬貨投入口の上に「10円」と「100円」の2種類の募金ボタンがあります(ボタンがないタイプもあります)。 ジュースを購入した後、ボタンを押した回数分の金額が募金となり、投入金額から募金額を差し引いた金額がお釣りとして返却されます。
たとえば、150円を投入して130円のジュースを1本購入し、10円のボタンを2回押すと20円を寄付できます。 もちろんジュースだけの購入や募金だけの利用も可能です。
お預かりした募金は、認定特定非営利活動法人ハートフル福祉募金(以下、ハートフル福祉募金)が集計し、「赤い羽根」でおなじみの共同募金会を通じて各種社会福祉施設や福祉活動団体などに配分され、社会福祉や地域福祉などに活用されます。

利用者・設置者・協賛飲料メーカーのみんなにメリット

募金の仕組み

ハートフルベンダーの大きな特徴は、利用者・設置者・協賛飲料メーカーの三者が募金を行い、みんなが気軽に社会貢献できることです。
利用者がジュースを購入すると、募金ボタンを押さなくても設置者・協賛料飲メーカーから自動的に募金が行われます。
設置費用は一切かかりません。 設置者が負担するのは月々の電気代のみ。 商品の補充や空き缶回収、売上金回収、メンテナンスなどの管理は全て提携サービス業者(全国約30社)が行いますので、管理の手間は一切かかりません。
利用者のサービス向上、そしてCSR推進の一環として、オフィスや工場、学校、病院、公共施設など様々な場所に設置されています。
ハートフル福祉募金の運営費用は提携サービス業者が負担しており、お預かりした募金は、共同募金会をはじめ、障害者スポーツ協会、日本筋ジストロフィー協会など各福祉団体へ全額寄付されます。 募金の配分先は各団体のホームページでご確認ください。

募金協力先

  • 赤い羽根共同募金
  • 日本赤十字社
  • 日本ろう者サッカー協会
  • 仙台市障害者福祉協会
  • 仙台障害者スポーツ協会
  • 日本筋ジストロフィー協会

開発された背景 〜減少し続ける募金〜

ハートフルベンダーは、赤い羽根共同募金の募金総額の落ち込みを背景に開発されました。
中央共同募金会が集計した募金総額の推移を見ると、平成7年(1995年)をピークに下がり続け、現在も右肩下がりで減少しています(※)。 長引く不況で財布のひもが堅くなっていることや世界各地で大きな災害や紛争が頻発し、支援ニーズが多様化してきていることが理由の一つに考えられます。
また街頭募金を名乗った詐欺事件の発生や募金の行方が不透明な一部団体の存在がクローズアップされるなど、募金のあり方を問う声が出ていることも考えられるでしょう。
そこで寄付金の不透明性を解消し、「誰でもいつでも簡単に参加でき、地域の福祉にも役立つ募金」を考えた結果、自動販売機に募金機能を持たせることを考案。 ハートフルベンダーが誕生しました。 現在、全国各地域の福祉団体などとも協力し、設置場所の確保に努めています。

(※)赤い羽根共同募金の募金実績額についての統計データによると、最高額を記録した平成7年(1995年)の26,415,632円に対し、平成29年(2017年)は17,910,158円。68%まで減少しています。

設置のご相談・お問い合わせ

  • フリーダイヤル:0120-821-373(平日 9:30〜18:00)
  • お問合せフォーム

環境にも配慮したエコな自動販売機

今や私たちの生活に欠かすことのできない存在となった自動販売機。 国内には約260万台もの飲料用自動販売機が設置され、その消費電力は100万kwの原子力発電所1基分に相当するといわれています。 「ハートフルベンダー」は複数の飲料メーカーの商品を集約し、配送する際も共同配送方式にすることで電力消費と燃料消費の2つを同時に削減し、エコ活動を推進しています。

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